こんにちは、岐阜県 本巣市にあるあずま整骨院の院長 東健一郎です。

 

今回のブログでは外構の仕事に従事する45歳の男性患者さんの股関節痛改善の軌跡をご紹介します。

半年間悩まされた痛みが、適切な治療と自己ケアによってどのように改善されていったかをお伝えします。

ぜひ最後までお読みください

 

痛みの始まりと初診時の状況

 

 

この方は、サッカーや筋トレを無理に頑張ったことがきっかけで、徐々に左股関節の痛みが強くなっていきました。

初診時には、左股関節の付け根の痛み、腰と太ももの内側のこわばり、歩行時の左股関節から臀部の痛み、さらに仰向けで腰を反らせる際の痛みを訴えておられました。

 

他の整体院での治療経験もありましたが、一時的な楽になる感覚はあったものの、すぐに痛みがぶり返してしまい、根本的な改善には至っていませんでした。

 

初めての診察で、腰を後ろに反らす動き(腰部伸展)と太ももを後ろに伸ばす動き(股関節伸展)に制限があることが分かりました。

 

これらの動きが制限されていることにより、腰から太ももの付け根にかけての筋肉が必要以上に緊張している状態にあることが確認さ、この筋肉の過度な緊張が股関節の動きをさらに制限する原因となっています。

 

そして、この股関節の動きの制限が周辺の神経や血管を圧迫しているのです。その結果として、神経に沿った痛み(神経痛)や動かしたときの痛み(可動域痛)といった症状が現れていると考えられます。

 

つまり、筋肉の緊張が最初の引き金となり、それが動きの制限を引き起こし、さらにその制限が神経や血管への圧迫を生み出すという一連の流れで、痛みなどの症状が現れているということです。

 

これらから、筋緊張の緩和と可動域の改善が治療の重要なポイントになると考えました。

 

治療計画と経過

 

 

 

治療計画として、左股関節と腰部の伸展可動域の拡大、および腰臀部の筋緊張の緩和を目指しました。初期は週1回の通院から始め、症状の改善に合わせて通院頻度を調整していきました。

 

治療開始から2〜3回の施術で、痛みが半分程度に軽減し、歩行も楽になってきました。5〜6回目の施術では、痛みを感じない日も出てくるようになりましたが、週に5日ほどは依然として痛みが残っていました。

 

3ヶ月ほど経過すると、症状は8割まで改善。この時点で月1回のメンテナンス通院に移行しました。最終的には、4〜5ヶ月の治療期間と約12回の通院を経て、日常生活にほとんど支障がないレベルまで改善することができました。

 

 自己ケアと今後の展望

 

 

治療と並行して、自宅でのケアとして股関節と腰部を伸ばすストレッチを指導しました。

これらの継続的な実践が、症状の改善と再発防止に大きく貢献しています。

 

現在は2割程度の軽い痛みは残るものの、日常生活や仕事に支障をきたすことはなくなりました。今後も月1回程度のメンテナンス通院を継続し、自己ケアを怠らないことで、症状の再発を予防していく予定です。

 

まとめ

 

 

同様の症状でお悩みの方へのアドバイスとして、すぐに良くなるだろうと放置してしまうと、痛みが強くなるだけでなく、改善までに時間がかかってしまう可能性があります。違和感や痛みを感じたら、早めの受診をお勧めします。

諦めずに適切な治療と自己ケアを続けることで、必ず改善の道は開けます。皆様の健康と笑顔のある日常生活のために、全力でサポートさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

(柔道整復師 東 健一郎)

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