こんにちは、岐阜県 本巣市にあるあずま整骨院の院長 東健一郎です。
今回のブログでは床に座ったまま仕事をされている保育士をされている患者さんの症例をお話しさせていただきます。
こちらの保育士さんは0歳児〜1歳児のクラスを担当されており、常に床に座ったままで接している為、ひざに負担がかかってしまい痛みが生じてしまいました。
もし、今回の保育士さんと同様に床で座る時間が多くなってしまいひざの痛みに悩まれている方のお役に立てると考えております。
ぜひ最後までお読みください。
ひざへの負担を増やす床での後屈姿勢の影響
床での座った姿勢の後屈姿勢は、ひざへの負担を増やす可能性があります。
この姿勢では、ひざ関節が曲がり、重力による圧力が集中します。その結果、ひざの内側や外側の靭帯、軟骨、腱、筋肉に過度のストレスがかかり、痛みを生じてしまう可能性があります。
ひざ関節は、通常は軽く曲がった状態で安定を保っています。しかし、床での後屈姿勢では、ひざが極端に曲がることでひざ関節への負担が増加します。
特に、ひざの内側や外側の靭帯が過度に引っ張られるため、炎症や靭帯の損傷のリスクが高まります。
さらに、床での後屈姿勢を長時間続けると、周囲の筋肉が緊張し、硬直してしまうことがあります。特に太ももの前側や太ももの裏側などのひざを支える筋群が硬くなると、ひざ関節の動く範囲が制限され、正常な動きが妨げられます。これにより、ひざへの負担が増加し、痛みが生じる可能性があります。
床でのひざの負担を軽減するためにおすすめな方法
適切な姿勢の保持
床に座る際には、ひざが直角になるようにしましょう。クッションや低い椅子を使用して、ひざが極端に曲がらないように注意しましょう。
適度な休憩と姿勢の変更
長時間床での後屈姿勢を続けると、ひざへの負担が増加します。定期的な休憩を取り、ひざを伸ばすために立ち上がったり、軽い散歩をしたりすることで、ひざの負担を軽減できます。
筋力トレーニングとストレッチ
ひざ周辺の筋肉を強化することで、ひざの安定性を向上させることができます。太ももの前側や裏側の筋群を重点的にトレーニングし、ひざへの負担を軽減しましょう。また、筋肉の柔軟性を保つために、ひざのストレッチも行いましょう。
専門家のアドバイスや治療を受ける
ひざの痛みが続く場合は、整骨院や治療院に相談することをおすすめします。専門家は、適切な姿勢やエクササイズを指導し、ひざの状態を総合的に評価して適切な治療方法を提案してくれます。
床での後屈姿勢によるひざの負担は個人によって異なりますが、適切な姿勢の保持や適度な休憩、筋力トレーニングとストレッチなどを取り入れることで、ひざの痛みや不快感を軽減することができます。
長時間床に座りっぱなしの場合の筋肉の硬直と痛みの関係性
長時間床に座りっぱなしの場合、筋肉の硬直と痛みは密接に関連しています。床に座り続けることで、特に太ももの前側や裏側などのひざ周辺の筋肉が長時間同じ姿勢を保つことによって緊張し、硬くなってしまいます。
筋肉の硬直は、ひざ関節の動きを制限し、正常な血液循環や酸素供給を妨げます。その結果、筋肉や周辺組織に酸素や栄養素が不十分に供給され、老廃物の排出も滞ります。これにより、筋肉が疲労し、痛みや不快感が生じる可能性があります。
筋肉の硬直によって姿勢が崩れると、ひざ関節にかかる負荷が増加します。この負荷の増加により、ひざ関節や周囲の組織に圧力がかかり、炎症や組織の損傷が生じることがあります。これによって痛みが引き起こされることがあります。
さらに、筋肉の硬直は筋肉の柔軟性を低下させ、ひざ関節の動きを制限します。正常な動きが妨げられることで、ひざ関節にかかる負荷が増え、痛みが生じる可能性が高まります。
長時間床に座りっぱなしの場合、筋肉の硬直が起こり、それに伴って痛みが生じることがあります。適切な姿勢の保持や定期的な休憩、ストレッチや適度な運動を取り入れることで、筋肉の硬直を緩和し、痛みを軽減することができます。
床での正しい座り方とひざへの負担軽減のためのストレッチ
床での正しい座り方とひざへの負担軽減のためのエクササイズについてご説明します。
床での正しい座り方は、ひざへの負担を軽減するために重要です。
クッションや低い椅子の使用
床に座る際には、ひざが直角になるようにするためにクッションや低い椅子を使用しましょう。これにより、ひざへの負荷を分散させることができます。
正しい姿勢の保持
床で座る際には、背筋を伸ばし、骨盤を立てた状態を保つようにしましょう。背中を丸めたり、前かがみになったりしないようにすることが重要です。また、肩をリラックスさせ、首と背中の位置を整えることも大切です。
体重の均等な分散
床に座る際には、体重を均等に分散させるようにしましょう。片側に偏った体重のかかり方は、ひざへの負担を増やす可能性があります。両側のふくらはぎやおしりを均等に床につけることで、体重の分散を促しましょう。
ひざへの負担軽減のためのストレッチ
大腿四頭筋ストレッチ(太ももの前側)
両足を前に伸ばして、両手を後ろに伸ばして座ります。
片脚をお尻の近くまで曲げます。
そのまま状態を少しづつ後ろに倒していきます。
出来るところまででOKなので、20秒〜30秒キープします。反対も同様におこなってください。
ハムストリングのストレッチ(太ももの裏側)
仰向けに寝た状態で、片足のひざを両手で抱えます。
そのまま胸に引き寄せます。
※引き寄せた時に右足の場合は左の胸の方に引き寄せます
20秒〜30秒キープします。反対も同様におこなってください。
まとめ
今回のブログでは座ったまま長時間仕事をされている保育士さんのひざの痛みについてお話しさせていただきました。
もし、一向にひざの痛みが改善しない場合は他に原因があるかも知れません。そんな時は早めに当院にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師 東 健一郎)