こんにちは、岐阜県 本巣市にあるあずま整骨院の院長 東健一郎です。
今回はスポーツや運動などのケガでも多い肉離れの原因と症状と程度について(前編)をお伝えさせていただきます。
もし、肉離れでお悩みでしたら今回のブログがお役に立てると考えています。
最後までお読み下さい。
肉離れとは?
肉離れとはスポーツや運動に起こりやすいスポーツ外傷ですが、日常生活でも起こる可能性は十分にあります。
特にダッシュやジャンプなどの瞬間的に力を使う際に発症し、日常生活では重い荷物や、子供を持ち上げた時に発症することもあります。
筋肉であればどこでも起こる可能性がありますが、特に
・太ももの裏の筋肉
・太ももの前側の筋肉
・ふくらはぎの筋肉
に起こることが多いです。サッカーでは太ももの内側の筋肉にもよく見られることがあります。
また、まれではありますが腕や腹筋に肉離れが起こることもあります。
肉離れは筋肉が硬くなっている時になることが多いのでこのような場合は注意が必要です。
・疲労の蓄積により筋肉がパンパンに張っている時
・関節や体が硬くて、柔軟性が無い
・寒い時や体が冷えている時
・ウォーミングアップ不足
・加齢などによる運動不足
などがあげられます。
筋肉はグッと力を入れると収縮し、その力を入れた状態(筋肉が収縮した状態)で動かすことで今度は筋肉が身長され伸ばされます。この収縮する力と伸ばす力によって筋繊維が部分断裂や完全断裂を起こしてしまいます。
筋繊維とは、細い筋肉の繊維のことをいい、その繊維が集まって筋繊維束になり、その筋繊維束がまた束になって筋肉になります
肉離れとは、その細い筋繊維の損傷のことをいいます。
肉離れの症状と程度について
肉離れの重症度は大きく分けて3つに分類されます。
1度(軽度) わずかな筋繊維の損傷
1度の肉ばなれは大きな断裂などなく伸ばされた程度で歩行が可能な場合がほとんどです。
日常生活レベルでは問題ないが、ストレッチの際の痛みや患部を押したときの痛みがあります。
治療期間の目安 1~2週程度
2度(中度) 筋繊維の部分断裂
筋肉や筋膜が部分的に断裂して、皮下出血が起きている状態。患部を押すと強い痛みと触るとヘコみを確認でき、自力歩行は可能であるが、困難なものが多い。
治療期間の目安 4週~2ヶ月程度
3度(重度) 筋繊維の完全断裂
比較的まれではありますが、筋肉や筋膜が深く断裂し外見上でも患部がヘコんで見える状態。
痛みも非常に強く自力歩行がほぼ不可能。
手術になるケースがほとんどである。
治療期間の目安 3ヶ月~6ヶ月
肉離れの部位別の重症度チェック方法
太ももの前側の筋肉
- 1度(軽度)
- うつ伏せに寝て膝を90度以上曲げられる
- 2度(中度)
- うつ伏せに寝て膝を45度~90度位までなら曲げられる
- 3度(重度)
- うつ伏せに寝て膝を45度までしか曲げられない
太ももの裏側の筋肉
- 1度(軽度)
- 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばした状態で脚を70度位までなら上げられる
- 2度(中度)
- 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばした状態で脚を30度~70度位までなら上げられる
- 3度(重度)
- 仰向けに寝て膝をまっすぐ伸ばした状態で脚を30度位までしか上がらない
ふくらはぎの筋肉
- 1度(軽度)
- アキレス腱を伸ばした時に若干の痛みがある程度
- 2度(中度)
- アキレス腱を伸ばした時に強い痛みがあるが、膝を曲げた状態で行うと痛みが弱くなる。
- つま先立ちが出来る。
- 3度(重度)
- アキレス腱を伸ばした時に膝を曲げた状態でも軽く伸ばしただけで強い痛みがある。
- つま先立ちが出来ない。
まとめ
今回のブログでは肉離れの原因と症状と程度について(前編)についてお伝えさせていただきました。
後編では早く治すコツとテーピング方法についてお伝えさせていただきますので、そちらも併せてお読み下さい。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
(監修 柔道整復師 東 健一郎)